[My business interpreting network.→Worldwide interpreting conpany.]

「ご希望に応じた国と言語に対応可能な通訳翻訳会社の
信頼出来る通訳者・翻訳者を通じてのご対応をいたします。 」

2007年11月13日火曜日

「陳述書:ハケンの現場で起こった事実を公開します。」

 元 派遣登録者
 そして営業マン・ビジネスマンとして
 また、一消費者としての内部告発。

裁判所 :奈良地方裁判所民事合議1係
事件番号:平成18年(ワ)第348号
相手方 :近鉄ケーブルネットワーク株式会社(派遣先)
      マンパワー・ジャパン株式会社 (派遣元)

陳述書
氏名 西尾仁秀
※プライバシー保護の為、被告側の人物名は

 登場時間軸に従いA~Uのアルファべット表記で表示しています。
※イ二シャルではありません。


私は、本件裁判の原告です。
 私は、もともと長期に働くことができるという前提で 
マンパワー・ジャパン株式会社(以下「マンパワー」といいます)に
雇用され、 
近鉄ケーブルネットワーク株式会社(以下「KCN」といいます)に
派遣されました。
 ところが、両社は、私が労働時間を減らし、
恒常化していたサービス残業を止めるよう申し出たりするなど、
職場環境を改善するよう申し入れたことやその是正のために
労働基準監督署と連絡をとり、

是正を求めたことを理由に、
私を解雇しました。
  どうして、正当な要求をしたことで、
私が不利益を受けなければならないのでしょうか。 
私は、21世紀のコンプライアンスな時代に
こんな会社の横暴は許されないという気持ちから
広く世に問うべく、今回、裁判を提起いたしました

  以下では、私が、体験した事実を、述べたいと思います。


私は、2005(平成17)年3月、IDEMに掲載されていた
マンパワーの求人広告をみました。
そこには、
「ケーブルテレビ営業
 奈良・橿原・京都の3ヶ所から選択 車通勤可(長期)
インセンティブあり」と記載されておりました。
私は、当時、長期の就労を考えていたので、丁度よいと考えて、 
マンパワー大阪支店に電話問い合わせしました。
応対に出たのは、営業担当のA氏で、
A氏はKCNでの業務内容を簡単に話した上で、 
「KCNでの業務については
1年以上 働ける方を募集している」と
説明しもしこの条件でよいのであれば
マンパワーで派遣登録をするように指示されました。
  その後、3月22日、私はマンパワー大阪支店に出向き、
派遣登録をしました。
このときの登録担当であったB氏も、
「KCNは1年以上働ける方を募集している」と説明しておりました。
私は、以前、別の派遣労働をしていた際に
不当に解雇された経験があったため、

特に念を入れて
「自分のベンチャービジネス立ち上げの資金調達がしたいので、
長期で働けますか。

会社の都合で一方的に解雇などされませんか」と
B氏に聞きました。
するとB氏は、 
「KCNさんは近鉄のグループ会社ですので
安心してお仕事していただけます。
すぐ辞めさせられるようなことはありません。
KCNの各支店の営業マンのほとんどが
マンパワーの派遣です。
実際に、マンパワーの派遣社員の80%は
1~3年くらいはKCNで働いています。」と言われ、
その他給与などの労働条件の話をされました。
 その説明の後、同じ登録担当のC氏より、一定の質問がされました。
C氏は、私の答えを用紙に記入しているようでしたが、 
用紙を手元で抱えているため何を書いているのかは判りませんでした。
私は、 雇用期間について聞かれたので、長期と答えました。
また、就労場所については 奈良を希望していると答えました。
業務で何を重視するかと聞かれて、 
コンプライアンスを重視するなどと回答しました。
回答結果を記入した用紙を見せられることはありませんでした。
スキルチェックシートの結果が記載された用紙は、
当日持ち帰るようにと渡されました。
保険年金についての説明は一切ありませんでした。


4月28日、私は、マンパワー大阪支店の営業担当A氏の指示で、
KCNの事前面接を受けました。
私と、A氏及びマンパワー契約社員のD氏
(D氏は、スーパーバイザー(SV)の立場でマンパワーから
KCNに送り込まれている人物です)の3名でKCN本社に向かい、
KCNのE常務、F部長ほか1名の
合計3名から面接を受けました。面接では、自己紹介の後、
F氏が中心となって、私の学歴・能力や
これまでの就労状況、KCNの業務に対する理解度などを
約20分にわたって聞きました。
その中で、 F氏は、
「簡単に辞められるようでは困ります。本当に1年以上働けますか」
との質問もされており、
私は、むしろ長期の就労を希望していると答えました。
もちろん具体的な就業期間の話は出ておらず、
私は、私が辞めると言わなければ
ずっと働き続けられるものと考えておりました。
この面接の後、
KCN本社前で待機をするように言われて待っていたところ、
KCNの話を聞いてきたA氏から、
「採用が決まりました」と聞きました。
 その後、勤務場所については、
希望をしていた奈良支店には空きがないので、
同支店に空きが出来るまでという約束で京都支店勤務となりました。
当初予定していない遠方への通勤の為に
1ヶ月約3万円の交通費を自己負担する事になりました。

 
私は、KCN奈良支店で
5月9日から11・12日と3日間の研修を受けた後、
京都支店で就労することとなりました。
D氏の研修は、初日から2時間ぶっ通しで休憩もなく
早口で専門用語の連続など、
明らかなマネジメント能力不足が感じられ私はD氏が原因で
トラブルが起こるだろうと不安な気持になりました。
D氏は、「じゅうぶん研修出来へんかったから、
わからん事は京都支店のマンパワーのメンバーに聞いてくれ。」
と私に言いました。
 5月15日、私が、現場研修から戻ると、
私の机の上にマンパワーからの封筒が置かれていました。
中の書類を確認したところ、書類には
派遣期間が当月末までの短期間のみが記載されていたので
驚き、マンパワー派遣社員のG氏及びH氏にすぐに確認したところ、
G氏は「あ、西尾さん。
それ、俺らもおんなじように1ヶ月ずつで契約期間書いてますけど
自動的契約更新されるから、何もせんでいいんですよ。」
と説明しました。
また、H氏も、「俺、最近数ヶ月KCNの営業ノルマ達成してないけど、
ここは簡単にクビにされへんから自分も安心してええよ。」と言いました。
さらに、G氏、H氏は「そろそろKCNの営業が3年になる」
という話もされておりました。
京都支店での就労は、何らのトラブルもなく円滑に行われました。
私が、奈良支店に異動になることが決まったため、
京都支店勤務の最終日となった7月11日には、出向業者・パートを含む
KCN京都支店メンバー全員で歓送迎会を行っていただきました。


7月14日、KCN奈良支店での勤務が開始されました。
ただ、驚いたことに、勤務開始日に、

奈良支店のマンパワー派遣社員であるI氏が、
「(マンパワー派遣社員の)Jさんから、

無修正アダルトDVDもらったんですよ。」と
支店内で話していました。
また、J氏は
「取引先が5件。そのうちヤクザが2件。
家に機械があってDVDのコピーしてる」
と自分からも話していました。
私はどういう職場なのかと思いました。
勤務後、奈良支店の歓送迎会が行われたのですが、
その場で、Jは、
KCN奈良支店支店長のF氏に「無修正アダルトDVDです。」と
説明して渡しておりました。
私は、京都支店とは違い、奈良支店は何とおかしなところだと感じました。
 その後も、D氏は、私に対して「西尾」とか、「おい、西尾」とか言って、
大声で呼び捨てにしたり、
私の机の後ろにホワイトボードがあり仕事に差し支えるので
移動するように要請しても
「無理。出来ない」などと言って取り合いませんでした。
仕方がなく、私は、KCNのF氏に直接訴え出て、
これらのD氏の態度を改めさせることができました。
ただ、その後も私には営業用必要な住宅地図を配布しないなど、
嫌がらせとしか思えないような
対応が続きました。
私の前任者であるI・K・Lの3名に対しても、
D氏は高圧的な物言いをしており、
その3名の態度は語気共に7月末の退社が近づくにつれ、
D氏に対して反発を強めていきました。



その後、8月に入ってからは、KCN奈良支店の営業3名のうち
私のみが西千代ヶ丘のアンテナ切り替え工事営業と
広告レスポンス営業
(広告を見て電話をかけてこられた戸建住宅のお客様宅訪問)の
全く異なる2種類の営業を回るよう指示が出るようになりました。 

  具体的には、
8月3日に、西千代ヶ丘のアンテナ切り替え工事の担当日の
昼食時との指定で、D氏が私の担当でなく
KCN奈良支店M氏がアポイントメントを取り訪問する予定だった
奈良市あやめ池の新築戸建の案件を突然当日に割り振り、
私が訪問営業後に昼食時間が取れていないにもかかわらず

すぐに西千代ヶ丘に戻り営業につくようD氏から電話指示があり、
あまりにも場当たり的なマネジメントなので
私は「今から指示通り戻ると昼食がとれませんので、

まず昼食を取らせていただきます。」と断りました。
D氏の不適切な割り振りがそのまま続いた結果、

他の営業社員2名が
①奈良市内の一区域である西千代ヶ丘の1~3丁目に
限られていたに限られていたにもかかわらず、
私のみ②奈良市内の他、③KCN奈良支店のある大和郡山市、
生駒郡④三郷町・⑤斑鳩町・⑥安堵町、北葛城郡⑦上牧町・⑧河合町、
磯城郡⑨川西町・⑩三宅町、⑪天理市 を担当しての
広告レスポンス業務
(広告を見て電話をかけてきたお客様に対して、
訪問の上、ケーブルテレビの仕組み等につき説明し、
派遣登録と事前面接の際には説明が一切されなかった
各お客様宅で必ず発生する
天井裏に入りテレビ用の配線部材と各部屋への配線ルート確認の後・

屋外の電柱から宅内への配線引き込みも含む
ケーブルTV工事用の配線図を作成することを必要とする業務。
他のスタッフの営業では配線図の作成は必要とされていなかった。)を
兼任することともされました。
その結果、お客様宅への移動時間と
1件1件内容が異なるケーブルTV工事用設計図面の作成に
時間がかかることとなり、
帰宅時間や在宅時間の関係で夕方以後の訪問説明をご希望の
お客様もあり終業時間がほぼPM8:30前後となるのが

常態化していきました。
この残業については、残業代が全く支払われていませんでした。
そこで、私は、二度にわたって、残業代が付かないのはおかしいといい、
タイムシートに正確な残業時間を記入するよう
D氏に申し入れたのですが、
D氏は、「俺、残業代つかへんから。」というのみで
全く取り合おうとしませんでした。 
  その後、私は、8月5日、
体調不良のため大和郡山の黒田医院を受診し、
医師から過労と診断されました。
この病院には8月19日にも通っており、
そこでも過労と診断されております。  
  私の業務姿勢と営業成績に京都支店だけでなく
橿原支店支店長も好意的で、8月2日には、
KCN橿原支店支店長のN氏がKCN奈良支店に来所の際、

香芝市在住の私に対して、
「香芝市と北葛城郡広陵町の契約があったら、
訪問ポイントにさせてもらいます。」と言ってきました。
KCN京都支店では、私の営業担当させていただいた
不動産業者様へのケーブルTVのメリットについてのご説明と
ご契約がきっかけとなり、宇治市の御蔵山(おぐら)山の500区画の
建売開発エリアへのケーブルTV配線導入がKCN本社で検討され、
電波障害対策の名目で数千万円の工事費負担で実現したと
聞いています。 
  しかし、私の業務にインセンティブはついていません。

 
その後、8月24日、
D氏は、私の業務が過重になっていることをしぶしぶ認め、
奈良市内西千代ヶ丘のアンテナ切り替え業務については
担当させないこととすることと、

残業代については支払うようにするとの話をしました。
しかし、実際には、

残業代支払いの基礎となる労働時間の記録方法について、
以前と変わらないままでしたし、

また、業務についても、広告レスポンス営業
(広告を見て電話をかけてこられた戸建住宅のお客様宅訪問)
の外に

通常のエリア訪問業務
(1週間単位で割り当てられた100件前後の担当地域を
個別にポスティング訪問して営業を行う)との名目で、
既加入のお客が多いとD自身が認める

営業成績の上がらないエリアを私1人だけ担当させたりするなどし、
状況としては、業務が過重な状況としては、ほとんど変わりませんでした。 

  そこで、私は、8月28日、
D氏に、朝日新聞朝刊の「残業、月60時間越すと、自殺志願者が急増」
という記事を見せたのですが、

それでもD氏は、「ほな俺死ななアカンやん。」と述べるだけでした。

 
このようにD氏は、私の要求に全く取り合おうとしないため、
9月2日、文書にて、改善希望を出しました。
それは部内の連絡体制の整理や
下駄箱・更衣ロッカーの配置などです(乙6)。
  また、私は、D氏に対して、
営業に関して公平な割り当てがなされているかどうかの確認のため
営業員3名の受け持ち案件と結果の開示を書面で求めました。

 
その後、9月8日、KCN奈良支店内の全体ミーティングがありました。
出席者は、
KCN奈良支店長F氏、副支店長R氏、
マンパワーD氏、P氏、J氏、Q氏と私でした。
この会合では、まずF氏より、私とD氏に
「言いたい事は、事全部言って下さい。
前向きな喧嘩で仕事が良くなるのは歓迎です」と話しました。
しかし、私がサービス残業のことや
営業案件の不公平な割り当てなどについて話をしても、
「それは、死活問題ですね」などというだけで
まともに対応しようとしませんでした。
結局、
営業社員の受け持ちデータなどの開示を約束しただけで終わりました。
後日、出されたデータも、P氏の分のない不完全なデータのみでした。
Q氏の対応も日増しに悪くなりました。
その後、私の私物のスリッパが盗難されて無くなった後に
別フロアに放置されるなどのことも起きるようになりました。
R氏「スタッフサービス入れますよ。」 
M氏「ええ根性してますね。」 
S氏は、無視。

10 
9月16日、私は、D氏に改善の態度が見られないため、
大阪労働局に電話相談しました。
相談の内容は、
事前面接が行われたこと、
サービス残業が横行していたこと、
パワーハラスメントなどについてでした。
その後、私は、F氏に電話をし、
「D氏が職場環境を整えない。
パワーハラスメントも行っている。
このままでは外部機関に連絡や申告しないといけないようになります。」と
伝えました。
また、KCN京都支店長のT氏や、マンパワーの営業社員であるG氏、
マンパワー大阪支店苦情担当者のU支店長にも同様のことを話しました。
  8月からの継続キャンぺーンとして
KCN奈良支店担当地域内でのケーブルTV加入工事費
約4万円が不要になり、
電話問い合わせでの訪問説明はほとんど私一人の担当業務となり、
必然的に負担増となりました。

加入価格が安くなり業務が薄利多売化した事で、
理不尽な値切りや要求などのクレーマー的なお客様が
数件出始めましたが、
お客様には現場でKCN奈良支店営業との名刺をお渡し
説明営業するよう当初より指示されており、
自身がマンパワーの派遣社員とはお客様には一切言えず、
KCN奈良支店長のF氏やSV D氏に
トラブルについて報告しましたが、
一方的に私の責任にして
クレーマー的なお客様に謝罪や訪問などでの
加入契約を優先させました。 
  なお、9月24日、私は、また黒田医院を受診しました。

11 
10月7日、私は、また、大阪労働局に電話相談をしました。
  その後、10月12日、
マンパワー大阪支店長のU氏、営業のA氏、D氏が来て、
「今日、KCNさんから本日付けで解雇したいと言われましたが、
マンパワーで交渉してなんとか11月12日まで
お仕事していただくことになりました。 
もちろん、次のお仕事はこちらでご案内させていただきます。」と
一方的な通告を行ってきました。
私は、全く納得のいかないことだったので、
正当な理由書類の提出を要求しました。
  10月14日、私は、このような事情について、
大阪労働基準監督署に連絡をしました。
  その後、10月17日、
「雇用契約終了通知書」と題する書面を受け取りました(甲A3)。
その内容は、
「指導に従わないところが多く、
改善の注意をしたもののその後も改められないこと」
などとされていましたが、全くそのような事実はありません。
また、「営業上の行動や職場内での協調性に欠ける」
などとも書かれてありますが、
サービス残業になっている点を指摘したり、
職場環境をよくするために要求したりすることが
協調性を欠くとして解雇の理由になるのであれば、
明らかに不当であると考えます。
改善の注意について、
マンパワー・KCNの双方から書面での明示や説明もありません。
 その後、10月29日、D氏は、10月中の業務引継ぎを命令し、
その後、10月31日に業務を一方的に終了させられました。
  KCN京都支店での勤務時のポスティングちらしの改善提案から、
お客様がじゅうぶんにご理解と納得されて
気持ちよくご契約してくださるよう業務の効率化を心がけ続け、
営業担当者のご指名で個人・法人のお客様から
ご友人やお知り合いをご紹介していただいての新規契約獲得などで、
10月のKCN奈良支店ノルマも達成しており
10月31日に支店内のF支店長のデスク横で
F支店長にも報告しましたが何の反応もありませんでした。
  私は、その後、弁護士と相談し、

11月15日、
奈良労働局に職安法・派遣法違反で是正申告を行いました。

12 
以上のように、
私は、自分のベンチャービジネス立ち上げの資金調達の為に
インセンティブありの業務を選択して
人一倍仕事をがんばってきましたし、
派遣元派遣先ともに信用の出来る
コンプライアンスな企業だと信じて
業務の円滑と自らの労働条件をよくするために
職場環境改善の要求を

マンパワーあるいはKCNに対して行ってきました。 
  しかし、そのほとんどは全く取り合われなかったり、
改善をしたとしても、不当な処遇が続く中
何度も要求して違法行為について
仕方なくやっと認めるという態度でした。 
  そして、私が、そうした職場改善要求について
労働局への申告等も辞さないと伝えるようになると、
慌てて、私を解雇してきたのです。 
  事前面接・サービス残業・不当解雇だけでなく、
解雇後の調査で、
派遣先管理台帳の法定保管義務違反(KCN奈良支店による紛失)・
保険年金逃れ
(マンパワーによる派遣元管理台帳への 加入手続き中 との
嘘偽記載)・
派遣制限期間違反
(KCNで勤務するマンパワー派遣登録者数名が期間超過)・
不当利得(保険年金逃れによる半額負担分の利益化)など
が判明しています。


  このような
非コンプライアンス行為の事実隠蔽の為の不当な解雇は許されません。


以 上

0 件のコメント: